実家のパソコンに入っているOfficeもこの10月で期限が切れる対象に含まれる。
親父からOfficeは使うから設定して欲しいと連絡があり帰宅。

親父は今年定年退職し、積読を消化しつつ、気になる新書を購入したり、図書館を利用したりと、活字の海を泳いでいるらしい。
実にうらやましい。

Officeの設定といってもひたすら入力するわけではないので、親父とぽつぽつ会話しながら設定を進める。
親父が、退職でまとまった金が入ったのと、退職後は家にいる時間が増えること、この先歳をとって体が自由に動かなくなることなどを考えて、家をリフォームすることを考えていると言った。
「今年はリフォーム業者を調べて、来年動こうかと思っている」
「お前も自分の部屋で必要な物は少しずつでいいから移動しておけ」

親父のあの言い方からだと、大々的なリフォームを考えているんだろうな。

Officeの設定は無事完了。
実家を出て一人暮らしになってからほとんど入らなくなった自室へ行き、この家で過ごした日々を振り返る。
一人暮らしで必要な物は持って行ったので、この部屋にある物は普段の生活には必要がない。
というか、この部屋は一人暮らしをする直前のままで時が止まっている感じがする。
実は学生時代に使っていたノートやテキスト、洋服なんかがそのまま残っている。
流石に学生時代のノートやテキストはもう使わないので、次の資源ゴミにだせるよう紐で縛って勝手口の横に置いてきた。

これは序章にすぎない。