あれから約1年

実家のリフォームからおおよそ1年が経過した。盆に訪れてみたが、特に不便はなく使いこなしているようだった。親父の気に入りの本棚はあれから随分と本が増え、もう8割ほど埋まっている。昔からそうだが、池井戸潤の作品がたいそう気に入っているらしく、「おまえも読んでもなさい」と何度か勧められたが、まだ手はつけていない。母のミシンスペースはというとこれもまた新しい色の下糸や生地が増えていた。ふたりとも生まれ変わった家で各々の時間をゆっくりじっくり過ごしているようだ。リフォームのときの話をしていると実は片付けの最中に親父がレーザーディスクを見つけていたらしい。その響きそのものが懐かしいが、子供ながらに親父との時間を共有することができた思い出の品であったのでそれは俺にとっても嬉しい知らせだった。残念ながら、修理することは叶わなかったが一緒に直してみようかという話になったのもあのリフォームの体験があったからではないかと思う。ものを生まれ変わらせる喜びを知った今、壊れたり古くなったときに新しいものをすぐ買うという選択肢と同じかそれ以上に直すという選択肢が俺の中で大きくなった。今は一人で暮らしているが、もしも結婚してマイホームを持つという洗濯が自分の人生に出てきたときには新築を買うのもいいが、リフォームしてみるというのもありかもしれない。まあ、そんなときが来る予定は今のところ特に無いのだが思い描くぐらいは許されるだろう。

あれから1週間

飲み会から1週間が経過した。 結局、結婚祝いは無難にタオルセットを買った。 タオルだけだと寂しいので …